日本のワクチン死者は「累計1.7-2.9万人」 ~人口動態統計の分析より~

ワクチン接種後の死亡報告例751件をめぐって、ある人と議論になった。その人の言い分というのが、ワクチン接種後の死亡について、「毎年130万人の人が亡くなっているわけで、たとえばワクチン接種後心筋梗塞で亡くなったとしても、心筋梗塞で亡くなったのがたまたまワクチン接種後であっただけのこと」という、これまでしばしば耳にしてきた理屈であった。この理屈の出どころは厚労省。「第4回 医薬品等行政評価・監視委員会 議事録 令和3年6月28日」から。佐藤嗣雄委員 一応100万人接種当たり16.2件ということが仮にワクチン接種による死亡だと仮定した場合に、そのような死亡のリスクというのはベネフィットに照らして許容し得るのかということについてお答えいただきたい》《山口予防接種室ワクチン対策専門官 現時点においてワクチンの接種体制に直ちに影響を与えるほどの重大な懸念は認められず・・・》《佐藤委員 それでは、回答になっていません。端的にお答えください。100万人接種当たり16.2件の死亡が仮に真実だったときにこのリスクは許容できるのか、できないのか》《林予防接種室長 たくさんの方に接種をさせていただきますと偶発的にその日、その翌日、その翌々日、亡くなる方の数というのは相当無視できない数になるということが接種の始まる前から議論されてまいりました。そういったことから考えて、これまで議論してきている中では、それら全てが新型コロナワクチンの接種による死亡であるというような仮定を置いて議論するということはなかなか難しい状況ではないかというように思います。》私から見れば「屁理屈」でしかないのだが、これが公式見解として通用している。

しかし、そこに昨日の記事に追記(下記転載)した「日本のワクチン死者は「報告数の23-38倍」,「累計1.7-2.9万人」」という、厚労省発表人口動態統計速報に基づいてデータ処理した数字。7/7厚労省発表751件の死亡例はやはり氷山の一角か。明日、第66回厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)が開かれます。→https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_20242.html

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日本のワクチン死者は「報告数の23-38倍」,「累計1.7-2.9万人」 ~人口動態統計の分析より~ ※8/1追記


【背景】

厚労省の資料によると,7月16日までに「ワクチン接種後の死亡として報告された事例」の数は,


ファイザー:746 件 (= 663 +83)


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https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000809324.pdf


モデルナ:5 件 (= 4 +1)


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https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000809325.pdf


であり,合計で751件です.しかし,厚労省の副反応検討部会で明言されている通り,ワクチン接種後の死亡は全数報告されているわけではなく,報告するかは医師の判断次第です.


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https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18118.html


そのため,「報告数」は「ワクチンによる実際の死亡数」と乖離していることが懸念されています.実際,厚労省の第4回医薬品等行政評価・監視委員会において,委員長代理である佐藤嗣道准教授(東京理科大学薬学部)は次のように指摘しています.


「医療機関から報告されなかった死亡例というのも恐らくたくさんあって、それらのうちには実際に因果関係があるものも恐らく含まれているだろうということを考えると、実際はこの頻度よりも高い頻度でワクチンの接種による死亡が起きている可能性も考えられるというように私は思います。もしかすると10倍ぐらい高い可能性も視野に入れておかなければいけないのではないかと思います。一般的にこのような副作用報告、副反応報告というのは実際に生じた事例の一部しか報告されないというのが常ですので」


12分の動画(ぜひご覧ください): https://www.youtube.com/watch?v=XC3lGWbs1mw


厚労省による文字起こし: https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19789.html


佐藤氏は,サリドマイド薬害事件の実態調査で知られる薬害研究の第一人者であり,以下は厚労省が公開している委員選考理由からの抜粋です.


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実際のワクチン死者数は,果たして報告数の何倍なのでしょうか?


【本記事の目的と結論】


最近,非常に重要な人口動態統計データが厚労省から公開されたため,これに基づいて,「ワクチンによる実際の死亡数」を推定します.結論から言うと,


「実際のワクチン死亡数は,報告数の23倍から38倍,累計で17,000人から29,000人


と算出されました.


【算出方法】


厚労省は7月27日に,今年5月分の人口動態統計速報を公表しました.





下図はその中から引用したもので,今年度(赤)の全死者数の推移を,昨年度(青)と比べています.


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特に5月は,昨年度に比べて1万人以上死者数が多く,118,634人という数字です.ただし,このデータだけでは,単に確率的な変動である可能性は否めません.そこで,過去5年のデータと比較してみましょう.2016-2020年の人口動態統計速報(5月分)のPDFはこちら





から入手できるので,図を引用して並べました↓


5年との比較


5月に12万人近く亡くなった年は,2021年(令和3年)だけであることがわかります.もう少し詳しく分析してみましょう.上記の厚労省サイトから,Excel形式でデータをダウンロードできるので,2016-2021年の死亡者数推移を重ねて表示しました.


超過死亡の比較


灰色は2016-2020年,赤色は2021年のデータで,黒丸は2016-2020年の平均値です.ここでは,この平均値を「2021年の予測死亡数」と見なします.また,予測には幅(=95%信頼区間)を持たせてあり,図では黒縦棒で表されています.注目してほしいのは,


「2021年3, 4, 5月の実際の死亡者数は,信頼区間の上限を越えている」


という点です.「どれだけ上限を超えたか」を表す超過死亡は,それぞれ


3月:1,531 人  4月:4,162人  5月:7,112人


です.月を追うごとに,超過死亡が急増していることがわかります.


※「予測死亡数」,「信頼区間」,「超過死亡」については,この記事の末尾に補足説明を加えたので,そちらをご覧ください.


これらの超過死亡は,果たして「コロナ死」で説明がつくのでしょうか?世界各国のコロナ関連データを扱っているサイト


https://ourworldindata.org/covid-cases?country


から,日本の累計コロナ死者数(100万人当たり)の推移が入手できます.


累計死者数


この図を用いると,2021年のコロナ死者数が求まります.


1月:2,456 人  2月:2,132 人  


3月:1,263 人  4月:1,041人


5月:2,800 人


ここで,次の3点に注目してください.


① 4, 5月のコロナ死者数は,超過死亡よりはるかに少ない


② 1, 2月はコロナ死が多いにも関わらず,超過死亡はなかった.


③ ワクチン接種は2月17日に開始し,月を追うごとに接種数は急増しており(下図),超過死亡の急増と強く相関している.


ワクチン死者数


以上から導かれる論理的な結論は,


「2021年3月以降の顕著な超過死亡は,ワクチンによる可能性が高い」


ということです.


それでは,「ワクチンによる実際の死者数は,厚労省への報告数の何倍か」を概算してみましょう.5月のデータを用います.厚労省が7月21日に発表したデータによると,接種後の死亡として報告された事例の内,5月に死亡した事例は188件で,事例番号は以下の通りです.


No. 29, 31, 33-39, 41-43, 45, 47-55, 57, 59-112, 114-117, 119-164, 166-168, 170, 171, 178-180, 183, 184, 190-197, 205, 207, 208, 211-214, 216, 224, 225, 227, 229, 251, 253,  259, 264, 286, 290, 305, 315, 316, 321, 336, 337, 339, 345, 410, 411, 417, 421-423, 430, 432, 478, 491, 547, 551, 556, 560, 579, 704, 715


https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000809324.pdf


ワクチンによる実際の死者数は,超過死亡7,112人に等しいとすると,報告数の38倍(= 7112 ÷ 188)にも上ります.


もちろん,超過死亡には,コロナ死もある程度寄与しているかもしれません.ただ,たとえコロナ死者数(2,800人)が全て超過死亡に含まれたと仮定しても,ワクチンによる実際の死者数は4,312人(= 7112 - 2800)となり,報告数の23倍です.


記事の冒頭で示したように,ワクチン接種後死亡の報告数は751件(7月16日時点)であるため,単純に23-38倍すると,実際のワクチン死亡者数の累計は1.7万人から2.9万人と推定されます.たとえ,下限の1.7万人だとしても,累積コロナ死者数の1.5万人(7月16日時点)を超える数字であることに注意してください.これから接種が進めば,ワクチン死者はさらに数倍となることは,想像に難くありません.


病気を患っている人に投与する治療薬に比べて,健康な人に打つワクチンは,はるかに安全に設計されていなければなりません.数万人規模のワクチン死者が発生しているとすれば,間違いなく史上最大の薬害事件が現在進行していると言えます.


コロナワクチンの情報は下の記事に網羅しているため,こちらもぜひご覧ください.


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※2021/8/1に追記


【自殺者数の考慮】


「自殺者数が増加して超過死亡にも寄与したのでは?」という意見をSNS上で目にしましたので,検証しておきます.自殺者数のデータは,警察庁のWebサイト 


https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/jisatsu.html


にまとめられています.2021年のデータはこちら


https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/R03/202106sokuhouti.pdf


から,2016-2020年のデータはこちら(16頁)


https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/R03/R02_jisatuno_joukyou.pdf


から入手し,表にまとめました.


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例えば5月の自殺者数を見ると,2021年は2016-2020年の平均より下回っています.つまり,5月の超過死亡に,自殺者数は全く寄与していません.ちなみに,3, 4月は平均を上回ってはいますが,数千という超過死亡を分析する際には影響を与えない増加量であることがわかります.


【米国のワクチン死亡者】 


日本のワクチン死が1.7万から2.9万人という数字の妥当性を,米国との比較からも検証してみます.米国には,CDCが管理する有害事象報告システム(VAERS)があり,死亡を含むワクチン有害事象が集計されています.7月23日時点で報告されている死亡者数は11,940人です.


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https://www.openvaers.com/covid-data


ただし,「VAERS には有害事象の 1% 未満しか報告されていない」という調査報告書が2010年に提出されており,


https://digital.ahrq.gov/ahrq-funded-projects/electronic-support-public-health-vaccine-adverse-event-reporting-system


本当のワクチン死亡者数は,VAERS報告数より大幅に多いことが懸念されています.


7月13日に,米国医師グループ "AMERICA’S FRONTLINE DOCTORS" などが,ワクチン緊急使用の停止を求めて,アラバマ州の連邦地方裁判所へ以下の訴状を提出しました.


https://img1.wsimg.com/blobby/go/3c6a0774-cfad-46fa-aa97-af5aa5e74f00/M%20for%20PI%20file%20stamped.pdf


原告団はこのPDFの46頁において,以下の証拠書類(Exhibit)D,すなわち「匿名の内部告発者による宣言書」を引用しています.


https://ratical.org/PandemicParallaxView/Jane-Doe-Declaration.pdf


この宣言書の一部を抜粋して翻訳します.


「私は医療データ分析分野の専門知識を持つコンピュータープログラマーであり、それにより、メディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)が管理するデータにアクセスすることができます。私は数学の学士号を取得しており、過去25年間で100以上の異なる医療詐欺検出アルゴリズムを開発しました。」


「2021年7月9日時点で、VAERSには9,048人の死亡が報告されています。私は、この数字を検証するため、第三者からの報告に頼らず、自分自身でVAERSの全てのデータを照合しました。合わせて、ワクチンと患者の死亡に関して、CMSの医療請求データを照会しました。その結果、ワクチン接種後3日以内に発生した死亡者数は、VAERSで報告された死亡者数よりも少なくとも5倍は多いと評価しました。これは、ワクチン関連の本当の死亡者数は45,000人以上であることを示しています。ちなみに、豚インフルエンザワクチンが市場から除かれた時の死亡者数は53人でした。」


「私は、アメリカ合衆国の法律に基づく偽証罪の罰則の下、上記の内容が真実かつ正確であることを宣言します。」


もし虚偽の証言をした場合には偽証罪に問われる,という点に注意してください.なぜ匿名であるかについては,上記訴状の46頁の脚注において,次のように説明されています.


「原告側の専門家は、宣言書に含まれる証拠を開示することで、彼女と家族の安全、そして職業からの排除を含む報復を恐れる、匿名の内部告発者です。原告は、彼女の身元の機密性を保持するために、適切に調整された保護命令の申し立てを裁判所に提出します。一方、被告は彼女の宣言の内容に返答し、彼女の身元を知らなくても彼女の専門家としての資格を確認できるため、不利益を被ることはありません。原告の弁護士は、証人が実名で署名した、この宣言書のコピーを所持しています。


原告側の弁護士の1人であるThomas Renz氏の講演も,合わせてぜひご覧ください(1分間の動画です).









7月9日時点における米国の累計ワクチン接種回数は,


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こちらの図と米国の人口から,3億2,900万回と求まります.内部告発者の証言が正しければ,この時点で45,000人以上が接種後3日以内にワクチン死したことになります.仮に,この比率を日本に適用してみましょう.7月16日時点における,日本の累計ワクチン接種回数は,同様にして7,090万回と求まります.米国の比率をかけると,接種後3日以内のワクチン死が9,700人以上と算出されます.では,接種から4日以後の死亡を含むと何人になるでしょうか?


ワクチンを接種して何日後に亡くなったかは,厚労省資料に記載されています.6月23日公開の厚労省資料


https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000796557.pdf


のデータをグラフ化して下さった方がいるので,それを引用します.


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この図から,「接種後経過日数が不明」とされた11件を除く,344件の死亡報告事例の内,


接種後3日以内:177件


接種後4日以上:167件


であることがわかります.この比率を適用すると,7月16日時点での日本におけるワクチン死者数は,19,000(= 9700 × 344 ÷ 177)以上と算出されます.ラフな概算ではありますが,この結果は「17,000人から29,000人」という超過死亡からの推定と矛盾しないということがお分かりになると思います.


(2021/8/1追記 終)


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【補足説明】


「超過死亡」の考え方を簡単に説明します.まず,過去のデータを用いて,その年の「予測死亡数」を推定します.予測にはある程度の幅を持たせ,この幅は95 %信頼区間と呼ばれます.超過死亡は,


超過死亡 = 観測された死亡数 - 95 %信頼区間の上限値


と計算されます.ただし,予測死亡数の算出には様々な方法が提案されていて,例えば米国疾病予防管理センターはFarringtonアルゴリズムを,欧州死亡率モニターはEuroMOMOアルゴリズムを用いています.詳しくは国立感染研のサイトをご覧ください.





今回の記事では,「過去5年間の平均値」を2021年の予測死亡数として用いました.非常に簡略化した算出方法ではありますが,上記サイトで感染研も


「予測死亡数の点推定値は、言うなれば過去の観測値に対して平均値をとったようなもの」


と述べており,大まかな予測値としては問題ありません.信頼区間の求め方については,こちらのブログがわかりやすいと思います.































この記事へのコメント

2021年08月05日 07:24
425:mespesado :2021/08/04 (Wed) 08:48:47
 以前に他スレで言及した「字幕大王」さんの京都講演会の動画が登録されているツイートです↓
https://twitter.com/purplep76858690

①から⑥まであるようです。