R.ケネディJr.がさらに注目されだした
https://www.youtube.com/watch?v=lbY4LtllSi8
「ケネディ」の危うい磁力 左右に響く大統領選の異端児

米国でロバート・ケネディ・ジュニア氏が注目を浴び始めた。2024年大統領選に向けた民主党の候補者選びで、現職のバイデン大統領に挑む弁護士である。
ジョン・F・ケネディ元大統領(JFK)のおい、そしてロバート・F・ケネディ元司法長官(RFK)の息子。勝算はなくても、軽視できない存在だと思う。

リベラルと保守併せ持つ
作家のピーター・コリヤー氏らが1984年に出版した著書「ケネディ家の人びと(邦題)」には、若き日のジュニア氏も登場する。知性、想像力、カリスマ性などを兼ね備え、JFKの「生き写し」とみられていたらしい。
16歳の時から公表されざる大統領候補だった――。JFKとRFKがともに暗殺され、2人の弟のエドワード・ケネディ元上院議員が自動車事故などの不祥事でつまずくと、名家の大きな期待を背負うようになったという。
その重圧に耐えられなかったのか。ジュニア氏は薬物に手を出し、生来の輝きを失っていった。80〜90年代に環境保護の支援や啓発で名を上げたものの、2000年代に入って陰謀論めいた主張を振りまく「異端児」と化す。
ワクチンの接種は自閉症、抗うつ剤の服用は銃乱射を誘発する。2004年大統領選には不正があり、民主党の勝利を共和党が奪った。JFKの暗殺に関与したのは米中央情報局(CIA)だ――。根拠なき発言がエスカレートし、一族からも疎まれてきた。
選挙戦で強く訴えるのは、大企業を利する市場経済の見直し、国家の腐敗や隠蔽の防止、中間層の底上げを通じた民主主義の再生である。世界各地に広がる米軍基地の閉鎖・撤退、ロシアの意向をある程度受け入れるかたちでのウクライナ停戦、メキシコ国境地域の完全封鎖も含まれる。
環境や子どもの保護、企業支配の是正といったリベラルの要素と、ワクチンや国家介入への不信感といった保守の要素を併せ持つジュニア氏。民主党左派のバーニー・サンダース上院議員と、共和党右派のトランプ前大統領とのハイブリッドと呼ばれるゆえんだ。
この二面性こそ、ジュニア氏の危うい磁力の源泉といえる。現状に不満を抱く民主党員の受け皿にも、敵を混乱させたい共和党員の武器にもなり得るのだ。
新たな大衆迎合主義のリスク
米政治サイトのリアル・クリア・ポリティクスが各種世論調査をもとに集計する民主党員の平均支持率は、ジュニア氏の予想以上の健闘を映す。有権者の好感度ではバイデン氏に勝るという調査もあれば、20年大統領選でバイデン氏に投票した有権者の3割に支持されているという調査もある。
米ハーバード大学などの調査によれば、バイデン氏の出馬に反対する有権者は民主党員でも3分の1を超える。高齢で訴求力を欠く現職への批判票が、ジュニア氏に流れていると読むべきだ。
「それでも共和党をのみ込んだトランプ現象のような熱狂はない。民主党のバイデン指名は揺るがず、泡沫(ほうまつ)候補で終わる公算が大きい」と上智大学の前嶋和弘教授は語る。ジュニア氏の言動をよく知らず、名家のネームバリューにひかれて支持する人びとが多いのは確かだ。
一方で地殻変動の予兆を感じないわけでもない。民主党員の大半は「大統領候補に名乗りを上げる政党を間違えている」(ロバート・ガルシア下院議員)と拒絶するが、大衆迎合主義の新たな形態が根づくリスクも垣間みえる。
「左派の言説をまといながら忍び込もうとするトランプ主義を封じられるか。今回の大統領選は、民主党の行方を占う試金石になるかもしれない」。慶応大学の渡辺靖教授はこう話していた。
保守層にとっては都合のいい候補である。トランプ氏は「賢くていいやつだ」と持ち上げ、同氏の元側近スティーブ・バノン氏らも支援に動いているとされる。バイデン氏に少しでも打撃を与え、共和党に有利な状況で本選を迎えたいというのが本音だろう。
ジュニア氏が右派の資金やメディアを活用しながら、存在感を増すという皮肉な構図だ。民主党の大勢が拒んでも、異端の火を消し去れない事情がそこにある。
批判票を取り返せない恐れ
過去の大統領選を振り返ると、現職が自党の候補者選びで挑戦者に勢いをそがれ、無念の撤退や本選での敗北を強いられた事例は少なくない。1968年には民主党のジョンソン大統領がユージーン・マッカーシー上院議員の猛追を受け、これに乗じたRFKの参戦も重なって撤退を表明した。
80年には民主党のカーター大統領がエドワード・ケネディ氏を破って本選に進みながらも、党内の分断が尾を引いて敗北を喫した。92年には共和党のブッシュ(父)大統領が、保守派の論客パトリック・ブキャナン氏から受けたエリート批判などの傷を負い、やはり本選で敗退する結果になった。
バイデン氏が民主党の候補者選びを制しても、ジュニア氏に流れた批判票を本選で取り返せない恐れがある。共和党の候補者選びで先頭を走るトランプ氏との接戦ともなれば、わずかな取りこぼしが命取りになりかねない。
自身の生き方が野放図なものになろうと、大統領を目指すという野心にしがみついていた――。冒頭のコリヤー氏らはジュニア氏をこう評してもいた。曲折の末の出馬には、並々ならぬ覚悟があるのだろう。この異端児が放つ磁力の強さを侮らないほうがいい。
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
ひとこと解説ご取材を受けました。その後の状況として2つ。まず、バイデン無風は全く変わらないのですが、献金は期待以下。もう一つ少し変な動きが生まれる可能性が出始めているのが、共和党側がアイオワ州党員集会を1月15日にしたため、2月6日としていた民主党側のニューハンプシャー州予備選を1月中に早める可能性が出ている点。その場合、サウスカロライナ予備選(2月3日)からのスタートを民主党全国委員会が既に決定しているため、ニューハンプシャー州の代議員は無効。さらにバイデンがバロットにのらないケースも想定。そうなると「ニューハンプシャー州でケネディ1位(代議員なし)」となり、大勢に影響はなくてもケネディが波乱要因に。
(更新)
分析・考察選挙前はさまざまな可能性があるため、ロバート・ケネディJr.もそれなりの可能性を持っていると言えるが、どう考えても彼が民主党の多数を取ることも、本選で勝ち抜けるとも思えない。民主党候補としてバイデンにチャレンジしたとしても、現職を守ろうという意識が強い民主党は自然に方向性が一致し、Jr.は早期に敗退せざるを得ないだろう。ジョンソンの場合は現職といってもベトナム戦争を戦っている最中の話。全く参考にならない。もし、Jr.が本選に残るようなことがあれば、トランプとJr.という陰謀論を語る二人の間で大統領を選ばなければならなくなる。そうなればアメリカの民主主義も相当な危機にあるといえよう。
(更新)
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- 民主ケネディ氏が異例の議会証言 大統領選出馬も共和とタッグ 米
配信
20日、ワシントンの米連邦議会で開かれた下院司法委員会の小委員会で証言する民主党のロバート・ケネディ・ジュニア氏(AFP時事)
【ワシントン時事】2024年米大統領選に立候補している民主党のロバート・ケネディ・ジュニア氏(69)が20日、共和党が主導する下院司法委員会の小委員会で証言した。 反ワクチンや反ユダヤの陰謀論を唱え、現職のバイデン大統領(80)に挑戦するケネディ氏は、一部の共和党支持層と共鳴。異例の協力関係が成立した形だ。 小委のテーマは「連邦政府による米国民の検閲」。バイデン政権批判が狙いで、ケネディ氏はこの日も、新型コロナウイルスのワクチンに関する情報を政府が隠蔽(いんぺい)していたなどとする独自の主張を展開した。民主党はケネディ氏の出席に反対した。
この記事へのコメント
http://www.asyura2.com/23/iryo11/msg/607.html
投稿者 魑魅魍魎男 日時 2023 年 7 月 24 日 05:23:02: FpBksTgsjX9Gw 6bOWo@mx6bKSag
https://twitter.com/Tamama0306/status/1683156373448822784
(タマホイ) 動画 日本語字幕 5分33秒
ロバート・F・ケネディJrの議会証言 コロナワクチンも、
子供にほぼ強制されている他の72種類のワクチンも、
認可前にプラセボ対照試験や安全性試験をしていないことが訴訟の結果わかった
トランプの働きかけでファウチなどとの面会ができたが、
安全性に関するデータをファウチは提示できなかった
叔父のテッド・ケネディ上院議員は製薬会社に有利なPREP法を廃止しようとしていた
1986年に可決された免責特権は、民主党も共和党も望んでいなかった
レーガン大統領が、なぜワクチンを安全なものにせず免責を求めるのか問いかけたところ、
安全でないことが避けられないからとワイス社(現ファイザー)は答えた
他色々な興味深い話
Last edited9:45 AM Jul 23, 2023
------(引用ここまで)---------------------------------
ワクチン業界がいかにデタラメなことをやっているか、よくわかります。
だからこそ、ワクチン被害が無くならないのです。
他の薬剤と同じく、ワクチン・メーカーにきちんと製造物責任を取らせることが重要です。
(関連情報)
「ロバート・ケネディJr 『ワクチン成分に毒性があっても、重大な障害を起こしても、
メーカーは責任を取る必要はない。安全性テストはたった数日だけ』
(Valuetainment / 字幕大王訳)」 (拙稿 2023/6/6)
http://www.asyura2.com/23/iryo11/msg/485.html
「1986年、ワクチンメーカーを免責する天下の悪法『全米小児ワクチン傷害法』が制定され、
それから大規模で悲惨なワクチン禍が始まった」 (拙稿 2021/12/24)
http://www.asyura2.com/21/iryo8/msg/140.html
「FDA認可の子ども用ワクチンのほぼ全ての臨床試験で、
有害物質を含むプラセボを使う不正が行われた (Aaron Siri)」 (拙稿 2023/7/2)
http://www.asyura2.com/23/iryo11/msg/559.html