日本やドイツは、第2次大戦同様「歴史の間違った側」(敗戦国)



田中宇の国際ニュース解説会員版「◆中露と米国の大戦代替」。

要約:《【2023年8月24日】南アフリカでのBRICSサミットは、第2次大戦終了時の「ヤルタ会談」に匹敵する「覇権争奪戦後の新しい世界体制を宣言する会合(の1回目)」だ。習近平は、閣僚に代読させたフォーラムの演説の中で「中国は、歴史の正しい側にしっかりと立っている」と述べた。今の世界対立で中国が「正しい側」ならば、米国や日欧は「間違った側」だ。そう。中国は第2次大戦でも、対日ゲリラ戦の功績を認められて戦勝国に入れてもらい「歴史の正しい側」にいた。日本やドイツは今回も前回も「歴史の間違った側」に立ってしまっている。》


どうやったら巻き返すことができるのだろうか。


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ダイジェスト:《英国から覇権を譲渡されていた米国は、日独を打ち負かし、ヤルタ会談で中ソと和合して多極型の世界秩序を作ろうとした。だがその後、英国(諜報界)が冷戦を起こして中ソを敵に仕立て、米国の中枢を英国系(軍産)が乗っ取って冷戦体制を恒久化した。
レーガンらが冷戦を終わらせると同時に、米英は債券金融システムで覇権を維持する策に転換したが、それも20年後のリーマン危機で崩壊し始め、同時に非米側の結束が進んでBRICSが出てきた。
米国は前回、自国が中ソと英仏の両方をしたがえて多極型の世界体制を作ろうとしたが英国に潰され、米国自身が英国の傀儡にさせられた。
そのため今回は、米国が英国を引き連れてイラク戦争や政権転覆やコロナ愚策や温暖化対策と称する自滅策をやりまくり、ウクライナ戦争を誘発して中露を結束させて米国抜きで覇権運営させる隠れ多極主義を推進し、成功している。米国の隠れ多極主義の一つの到達点が、今回のBRICSサミットである。》

日本も、中露と一緒に非米側に入ったら発展できるのに、と思う。韓国もそうだ。しかし、日韓とも米国にがんじがらめに支配され、洗脳されているので無理だ。うまくやろうとした安倍晋三は米国系に殺され、米傀儡のマスコミ権威筋から自業自得だと中傷された。米傀儡は極悪だ。しかし、日本など米同盟諸国は極悪な米傀儡に支配されたまま、自滅させられている。》

この記事へのコメント

2023年08月25日 05:13
日独の国連安保理常任理事国入りは問題外=ラブロフ露外相
2023年8月25日, 00:45
https://sputniknews.jp/20230825/16900529.html
《「ドイツも日本も安全保障理事会の討議に目新しいことは一切運んでこないだろう。なぜなら彼らは大人しくワシントンの言いなりになっているからだ。他の西側諸国もほぼこれと同じである」》